2018.11.13

ブラサカ日本代表が強豪国に善戦。
2018年は確かな成長を遂げた

  • 井上俊樹●取材・文 text by Inoue Toshiki
  • 日本ブラインドサッカー協会●写真提供

 2020年の東京パラリンピックのメダル獲得に向け、ブラインドサッカー日本代表は連綿とした強化を続けている。

 今年最後の公式戦となる「チャレンジカップ2018」が、11月4日(日)、町田市立総合体育館で行なわれ、日本(世界ランク9位)は、強豪アルゼンチン(世界ランク2位)と対戦した。会場には1858名もの観衆が詰めかけ、同競技における注目度の高まりを感じさせる熱気に満ちた。

アルゼンチン相手に得点を決める活躍をした川村怜 試合は前半3分、川村怜(Avanzareつくば)のゴールで先制するも、前半19分と、後半10分、17分に得点を許し1−3と敗れた。それでも川村のゴールは、07年の初対戦以来、5戦目にして初めてアルゼンチン相手に挙げた快挙の1得点だった。

 8月の南米遠征で、アルゼンチンに初めて引き分けた結果に続き、ブラインドサッカー日本代表の歴史に確かな足跡を残した。

 一度はGKに弾かれながらも、こぼれ球を冷静に射抜いたゴールの瞬間を川村は「ボールの音が聞こえたので、振り抜きました。(「GKの股下を抜いたが?」の問いに)多分、そうだと思います」と振り返った。「多分」としたその言葉の裏に、狙い通りに放ったシュートの実感をそっとしのばせた。川村は今年、日本代表が公式戦で挙げた14得点のうち10得点という結果を残している。

 試合の流れが大きくアルゼンチンに傾いたのは、前半終了間際に決められた同点ゴールだった。