平昌パラが9日開幕!五輪に続いて過去最高のメダル獲得を目指す (2ページ目)

  • 荒木美晴●文 text by Araki Miharu
  • 植原義晴●写真 photo by Uehara Yoshiharu

 ソチから4年、日本勢は今も世界のトップを走り続けている。なかでも、バンクーバー、ソチと2大会連続で金メダルを獲得している狩野の滑りは必見だ。その実績からもわかるように、高速系種目を得意とし、最大時速が130kmに迫ると言われる競技初日の滑降で優勝すれば、チームに勢いがつくだろう。

 37歳の森井の活躍にも期待が高まる。パラリンピックは5大会目となるベテランで、持ち味のカービングターンを武器に3大会連続で銀メダル獲得、また2016-2017シーズンは自身3度目となるワールドカップ(W杯)男子座位の個人総合優勝を果たしている。

 各国のライバルたちが「タイキのような滑りがしたい」と憧れる森井が、唯一手にしていないもの、それがパラリンピックの金メダルだ。これまで幾度となく優勝候補とされながらも、2位が最高。その悔しさをバネに、この4年間は徹底的に自分の滑りを分析し、さらには日本の最新テクノロジーを集結させたチェアスキー開発にも取り組んできた。さらにスケールアップした今、「てっぺんしか見えない」と自信をのぞかせている。

 また、ケガから復帰した男子立位の片脚スキーヤー・三澤拓(SMBC日興証券)、2度目の出場で今季好調の女子座位・村岡桃佳(早稲田大)らのレースも楽しみだ。

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