2016.05.31

国枝慎吾も復活。車いすテニス国別対抗戦で見せた日本勢のメダル

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 吉村もと/MAスポーツ●写真 photo by Yoshimura Moto/MA SPORTS

今大会が手術後の復帰戦となった国枝慎吾 車いすテニスの国別対抗戦「BNPパリバワールドチームカップ車いすテニス世界国別選手権」が、日本で初めて開催された。会場は、2020年東京パラリンピックの車いすテニス会場にもなる有明コロシアム・有明テニスの森公園。5月23日の開幕初日の入場者は622人だったが、次第に増加。最終日は3769人が訪れ、国の期待を背負う選手たちの熱い戦いに大きな声援を送った。日本は男子が準優勝、女子とクアード(上肢にも障がいがある男女混合のクラス)は3位、初出場のジュニアは7位だった。

 この大会では国枝慎吾(ユニクロ)の動向に注目が集まった。4月上旬に内視鏡による右ひじのクリーニング出術を受けていた国枝。17日からのジャパンオープンで復帰する可能性もあったが、結局出場を見送ったため、1月の全豪オープン以降、このワールドチームカップが実に4カ月ぶりの実戦であり、復帰戦となったからだ。

 男子ワールドグループ1部は12カ国で構成され、日本はスウェーデン、ベルギーと同じB組に。決勝トーナメントに進出するうえで大きなカギとなるのが、初戦のスウェーデン戦だった。第1試合は眞田卓(フリー)が勝利してまず1勝とし、国枝は第2シングルスで世界ランク7位のオルソンと対戦した。これまでステファン・オルソンには22戦全勝の国枝だが、第1セットは3度のブレークを許すなど硬さが見られる場面も。それでも徐々に試合勘を取り戻して7-5で先取すると、第2セットも6-3で取り、勝利を手にした。