悲願のメダル獲得へ。ウィルチェアーラグビー、怒涛の合宿&残り3カ月で克服すべき課題 (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 Miyazaki Toshiya
  • 加藤よしお●写真 photo by Kato Yoshio

「アテネ、北京、ロンドン、どのチームと比べても、今は雰囲気がいい。なかでも、団結力は最高です。ロンドンのときは4位に入ったといっても、3位とは大きな差がありました。でも、今は全員がリオでメダルを獲るという目標を真剣に掲げ、自分から考え、己の限界に挑むように練習しています。
 今年の初め、リオまでの強化スケジュールを見て僕たちは唖然としました。“まじかよ!”って。ずっと合宿続きでこの大会。6月も合宿でカナダ遠征、カナダカップ出場。その後も合宿が何度かあり、オーストラリア遠征。リオへ向けての練習環境は完璧に整えてもらっているので、あとは僕たちがやるだけ。このチームでメダルが獲れなかったら、日本はいつまで経ってもメダルには手が届かない。みんながそう感じています」

 今大会に出場した日本を含む4カ国に世界ランキング1位のカナダを加えたトップ5は実力伯仲。どこが勝ってもおかしくない戦国模様だ。9月の本番までに、誰ひとり脱落することなく、メンバー全員がどこまでレベルアップできるか。チームとして機能を高めることができるか。メダルの行方は残り3カ月の準備で決まってくる。

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