2016.05.09

【車椅子バスケ】リオパラまで4カ月、日本の「ダブルエース」が激突

  • 瀬長あすか●取材・文 text by Senaga Asuka
  • 加藤よしお●写真 photo by Kato Yoshio

日本選手権8連覇とともに得点王を11大会連続で獲得した藤本怜央 車椅子バスケットボールのクラブチーム日本一を決める日本選手権が、今年もゴールデンウィークに開催された。

 日本代表クラスの選手が揃う絶対王者・宮城MAXと、8大会ぶりの優勝を目指す強豪・千葉ホークスの決勝は、第1ピリオドから攻守ともに宮城MAXが付け入る隙を与えず、73-44で圧勝。例年以上の約2800人の観客、そして約100人のメディアが、宮城MAXの8連覇を見届けた。

 44回目を迎えた今大会のトーナメントを盛り上げたのは、やはりこの2人だった。9月に開催されるリオパラリンピックで過去最高の6位以内を狙う、日本のダブルエース、藤本怜央(宮城MAX)と香西宏昭(NO EXCUSE)だ。

 2人はドイツリーグの車椅子バスケットボールチームであるハンブルガーSVに所属している。ドイツでは、同じ釜の飯を食うチームメートであり、4月末のユーロカップに参戦した後、今大会直前に帰国。それぞれのチームに戻り、日本一をかけた戦いを繰り広げたのだ。

 宮城MAXに所属する藤本は、ドイツでの2シーズン目を終え、日本選手権出場のためにチームに合流した。昨年も直前までチームを不在にしていたが、ガード・豊島英の得点力がアップし、MVPを獲得する活躍。さらにエースがいなかったことで鍛えられたチーム力が、藤本の成長と見事にマッチして圧倒的な強さで7連覇を達成した。そして迎えた今年、宮城MAXは藤本不在の間に、長谷川杯や関東カップなどで度重なる敗戦を喫してしまう。しかし、試合に敗れたことでチーム力がさらに磨かれた面もあった。