【ミラノオリンピック】悪循環から抜け出せなかったフォルティウス だが、カーリング女子日本代表としてのタスクはこなした (2ページ目)
ショット率は、スキップの吉村紗也香が相手スキップに投げ勝ったのみ。チームとしても中国を下回ったが、キーショットを決めることで余裕を作り、辛抱強くゲームを進行させた。世界と戦える潜在能力は見せたと言える。
ただ、厳しいことを言えば、参加10カ国中8位だった、ということ。プレーオフ進出は叶わず、期待された結果が出せなかった。
難しいアイスだったのは確かだが、それは各国とも状況は同じだ。アイスリーディングに遅れが出たのは、フォルティウスというよりも日本代表全体の課題として、今後に生かしていかなければならないだろう。
日本代表ということで言えば、フォルティウスが必死にあがいているなか、五輪代表チームの選考方法への疑問や、「他のチームであれば......」といった意見を耳にした。
無論、選手たちはもちろんのこと、応援してくれたカーリングファンにとっても、今回の結果は望んだものではなかったに違いない。だが忘れてはいけないのは、フォルティウスが五輪出場を勝ち取ってその舞台に立った、という事実だ。
日本は2022年北京五輪以降、男子、女子、ミックスダブルスの世界選手権でメダルを獲得できたのは、2023年ミックスダブルの松村千秋(中部電力)&谷田康真(北海道クボタ)ペアの銀メダルだけだ。男子、女子、ミックスダブルスのいずれも、世界選手権の結果に応じて振り分けられるオリンピックポイントを獲得できず、ミラノ・コルティナ五輪出場に向けては、すべての種目が世界最終予選に回っている。
そもそもミラノ・コルティナ五輪において、最も危惧されていたことは、オリンピック本番で勝てないことではない。男子、女子、ミックスダブルスのすべてが最終予選を勝てず、オリンピックにカーリング選手団を送り出せないことだ。オリンピックでカーリング競技の話題がなく、4年に一度の普及のチャンスを逸することだ。
そういう意味では、フォルティウスはオリンピックのアイスに立って9試合を戦い抜いたことで、日本代表のタスクは十分にこなしている。
悔し涙は、自分たちのためだけに流す権利があるし、他者がそれを批判する理由はひとつもない。重要なことは、今回の結果をこれからどう糧にしていくのか。
フォルティウスも、日本カーリング界も、捲土重来を期す必要がある。
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