「地獄を味わった」と語る岡慎之助が太田海也の言葉に感銘「その感覚はすごく大事だなと思います」 (4ページ目)
【高め合える存在】
――常に高い状態でメンタルを保ち続けることは本当に難しいと思います。自分のモチベーションを上げてくれるような選手や刺激を与えてくれる存在はいますか。
岡 同級生にフィギュアスケートの鍵山(優真)君がいて、彼の全日本選手権の滑りを見たりしていました。鍵山君は先にオリンピックでメダルを獲っているんですよ(※2)。その時のメダルを見せてくれて、「同期に1本とられたな」みたいな感覚があって、そこで一気に自分のスイッチが入りました。それがパリオリンピックにつながったのかなと思います。
※2 2022年の北京冬季オリンピックで団体戦と個人戦でともに銀メダルを獲得
太田 僕の場合はナショナルチームで一緒にやっている中野慎詞選手ですね。一時期ケンカをして、並んで練習をしているのに目も合わさないような状態が1年半くらいありましたけど(笑)。同級生で、養成所の同期でもあって、彼のことはやっぱり常に意識していますし、すごくいいライバルだなと感じています。
彼がだらけていると僕もだらけてしまうし、僕がだらけていると、たぶん彼もだらけてしまう。お互い「それぐらいでいいか」となりがちなんですが、そんななかでも支え合っている関係ですね。
【Profile】
太田海也(おおた・かいや)
1999年7月27日生まれ、岡山県岡山市出身。高校時代はボート競技で活躍し、全国高等学校総合体育大会で優勝するなどし、U-19代表に選出される。大学でもボートを続けるが、19歳で自転車競技に転身。2021年に日本競輪選手養成所に入所し、早期卒業を果たした。2022年1月に競輪でデビューし、8月にはS級2班に特別昇級。同年からナショナルチーム入りし、数々の国際大会に出場。2024年にはネーションズカップで優勝するなど好成績を残し、パリ五輪の代表入り。本大会では3種目に出場した。
岡慎之助(おか・しんのすけ)
2003年10月31日生まれ、岡山県岡山市出身。4歳からでおかやまジュニア体操スクールで体操を始め、高校から徳洲会体操クラブに所属。2019年には世界ジュニア体操競技選手権で金メダル2個を含む4個のメダルを獲得するなど、将来を嘱望される選手となる。2022年に右膝前十字靱帯断裂の大ケガを負うも、2024年5月のNHK杯の個人総合で初優勝を飾り、パリ五輪の出場権を獲得。本大会では団体総合、個人総合、鉄棒で金メダル、平行棒で銅メダルを獲得した。
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