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【カーリング】新たな目標に向かって再び歩み始めたロコ・ソラーレ 彼女たちの挑戦はまだ終わらない (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 10月最終週の時点での同ランキングの日本勢最上位は、9位の北海道銀行(Tabata)。それに、10位のフォルティウス(Yoshimura)、11位のロコ・ソラーレ(Fujisawa)と続く。さらに、海外ツアーで今季2勝を挙げた中部電力(Kitazawa)が14位に上がってきている。

 今季も中盤に差し掛かり、1月28日までに各チームが出場できる大会は、多くても6~8大会といったところだろう。ランキングを決めるポイントは、ランキング上位チームからの勝利や参加チームの多い大会での上位進出などで多く与えられる。そうなると、やはりランキング上位16チームのみ招待される「グランドスラム」での結果に左右される。

 そのグランドスラム大会は今季、残り3大会。11月のアメリカ・カリフォルニア州タホシティ、12月のカナダ・サスカチュワン州サスカトゥーン、年明け1月のカナダ・マニトバ州スタインバックで開催される。

 そのうち、来月のタホシティ大会のスケジュールはすでに発表されていて、日本勢4チームはひとつでも多く白星を求めながら、クオリファイ(プレーオフ進出)を目指していくことになる。

 しかしながら、これまでに行なわれた今季のグランドスラム2大会でクオリファイを果たしたのは、北海道銀行の1度(ベスト8)だけ。やはり世界の壁は高く、ロコ・ソラーレにとっても世界選手権出場への道のりは決して容易なものではない。

 だが、ロコ・ソラーレはどちらかといえば"挑戦者"でいたほうが強い。

 代表決定戦敗戦直後、サードの吉田知那美は「世界一を目指せる道は一本じゃない。たくさん挑戦できるのは幸せ」とコメントしていたが、五輪も、世界選手権も、グランドスラムも、勝者は「世界一」と称えられるタイトルだ。その舞台で戦えることについて、かつてセカンドの鈴木夕湖は「強いチームばっかりだから、単純に楽しい」と語っていた。

 世界の頂点を目指して、彼女たちは何度でも挑み続ける。

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