寬仁親王牌で嘉永泰斗がGⅠ初決勝&初優勝 「長かった」の言葉に隠された苦難の道のりとは (2ページ目)
序盤は最後尾に位置(5番車・黄色) photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る 残り2周半になると関東勢が透かさず前に出て、それについていく形で嘉永は3番手に。「後ろを見る余裕はなく吉田さんたちの動きに集中していた」嘉永は、そのまま必死に関東勢に食らついていくと、ラスト1周になったところでも3番手をキープしていた。
「絶好の位置だ!」
残り1周で3番手につける嘉永(5番車・黄色) photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る 嘉永にとってまたとないチャンスが訪れた。その状況から「踏んだら行ける」とみた嘉永は、2番手の恩田を捉えてバックストレッチを2番手で駆け抜けると、最終第4コーナーでついに吉田を捕まえる。さらに加速した嘉永は2番手に上がってきた松本に1車身以上の差をつけてゴール線を1着で通過した。
最終局面で振り切って1着でゴール photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る GⅠ初制覇に嘉永は「うれしいし、信じられない」と喜びを口にした。
関東勢をけん引し5着となった吉田は「脚力を残した状態の古性選手と嘉永選手が(後方に)いるのはきつかった。最近は先行をしていなかったので、そのツケが出た」と語れば、3着の古性は「嘉永選手が強くて僕が弱かっただけ」と悔しさをにじませた。
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