【カーリング日本選手権】連覇を狙うSC軽井沢クラブと復権を期すフォルティウスが中心のBブロックも激戦必至
カーリング日本選手権展望(3)
日本カーリング選手権大会 横浜2025。女子の1次予選リーグBブロックは、前回大会で初優勝を果たしたSC軽井沢クラブと、2021年大会王者のフォルティウス(当時は北海道銀行として出場)の2チームが軸となって展開されそうだ。
日本選手権連覇を狙うSC軽井沢クラブ photo by Fujimaki Gohこの記事に関連する写真を見る 昨季の終盤、SC軽井沢クラブは日本代表として世界選手権にも挑んだが、大会序盤からアリーナアイスに対応できずに11位という結果に終わった。しかし今季、日本代表として11月のパンコンチネンタル選手権に出場し、韓国、中国、アメリカといった世界の中堅国との試合を含め、開幕6連勝。アリーナアイスへの対応、大会の入り方という課題を見事に克服して見せ、チームとしてひとつ殻を破った印象だ。
また、世界選手権後、「難しいショットを(フォースの上野美優に)残してしまった」と悔やんでいた上野結生が、昨年の日本選手権で傑出したパフォーマンスを見せた姉・上野美の決定力を生かすため、今季途中から金井亜翠香とポジションチェンジ。金井→西室淳子→上野結→上野美の新布陣で今季ツアー2勝を飾り、結果も伴ってきた。
金井はもともと、ドローを得意とする選手だ。彼女が作った足場から、上野美までショットがつながれば、昨年同様"上野無双"の大会となる可能性は大いにある。
一方、母となった吉村紗也香がアイスに戻ってきたフォルティウスは、開幕戦に選んだ稚内みどりチャレンジカップでいきなりファイナルに進むと、続くアドヴィックスカップではロコ・ソラーレ、中部電力に勝利して今季初優勝。あらためて、吉村の存在感を見せつけた。
昨年末のグランドスラム「ナショナル」では、クオリファイを記録。帰国してそのまま出場した軽井沢国際でも優勝し、好調を維持している。
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