コンプレックスだった「太い脚」「大きいお尻」が武器に変わった ガリガリ体型に憧れた小倉あれずがトップビキニ選手になるまで (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【コンプレックスを活かせる競技との出会い】

ーービキニフィットネスをどのように紹介された?

「脚が太くてお尻が大きいのが嫌なんです」とパーソナルの先生に相談したら、「それを活かせる競技があるよ」と。

 でも最初にビキニ選手の写真を見た時は「え、怖い!」と思っちゃいました(笑)。でもちゃんと見ると選手はすごくきれいだし、どうせやるなら優勝したいなって。

 最初から大会を意識してトレーニングをしましたが、6月にビキニ界のレジェンド、長瀬陽子さんにポージングの指導を受けに行ったら、すぐに出なさいと(笑)。本当は翌年に出場するつもりだったんですが......。

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ーーしかし、2021年9月に出場した初コンテスト「栃木オープン選手権大会」でみごと優勝しました。

 ボディビルなどのフィットネス競技ってまだ特殊なイメージが一般にはあったから、家族には「そんなの出るの?」って感じで一度反対されたんです。

 でも、私はやりたいと思ったらやる人間だから、「優勝するから見てて」と自分にプレッシャーをかけて。結果的に有言実行になったので家族もそれから応援してくれてます。

ーー初ステージの感想は?

 審査員の方からあんなにコンプレックスだった脚を「細い」と言われてしまったので、それからお尻をもっと大きくしたいと思うようになりました。

 そうはいっても、あの時の自分としては納得のいく体で出られて満足です。食べてもこれだけやせられるんだとわかって自信もつきました。だから、今やせたいと思ってる女性も、しっかり食べてほしいですね。

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