強豪バレー部からビキニフィットネス界のホープへ 小倉あれずが国際大会4位で得た手ごたえ「世界の舞台ならもっと羽ばたけるかもしれない」 (3ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【バキバキの秘訣は体に合わせた"謎トレ"】

ーートレーニング2年半で臨んだ「フィットネス ジャパン グランド チャンピオンシップス」(グラチャン)で3位になり、早くも結果を残しました。それはトレーニング時間の長さも要因のひとつ?

 いえ、あえて長くしてるわけではなく、楽しいからいつの間にか時間が経っているというだけで、そこにメリットがあるかどうかはわかりません。

 トレーニング方法でいうと、私は高重量を扱う週と、中重量を扱う週を分けて、筋肥大を狙うのか、筋密度を深めるのかを考えながらボディメイクしていますね。

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ーー筋密度?

 筋肉の質のことです。筋肉が大きいだけだと、体を絞った時にカット(浮き上がった筋線維)がなく、皮膚感が筋張らないんです。すると、印象として"バキバキッ"というよりも"モワモワ〜"って感じになっちゃう。

 筋密度があると絞った時にバキッとなるので、筋肉を大きくする週とバキッとさせる週で分ける必要があるんです。

ーー種目で工夫することは?

 人それぞれ骨格が違うのだから、種目に関してもやっていることのベースはみんなと同じだとしても、少しずつフォームを変えますね。

 たとえば、私は側弯症(背骨が左右に曲がっている状態)なので、スクワットではあまり高負荷をかけず、両太ももにゴムバンドを巻いて、しゃがむ時に膝が内側に入らないようにする。

 すると、なんだかお尻にすごく効く感じがするんです。こういう、"謎トレ"をいっぱい編み出していろいろ試してます。

ーー自分流にトレーニングをマイナーチェンジする。

 やっぱりトレーニングで一番大事なことは自分の体を知ることだと思います。バレー選手の時は気にしなかったけど、トレーニングをするようになって、自分の特性にも気がつけました。

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