有森裕子が語る、女性アスリートが抱える問題。「被害を訴えたくても解決するイメージがわかない」という現状 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

女性が抱える問題は男性とともに考えるべきと語る有森さん女性が抱える問題は男性とともに考えるべきと語る有森さんこの記事に関連する写真を見る もし自分の周りで問題が起こっているとしても、自分がそこにコミット(関わっている)していないことはないんです。自分も必ずコミットしているので、女性だからと声高に言うのではなく、男女両方でよくしていかないといけない。その考えを持たないといけないでしょう。

 女性アスリートのみなさんには、自分がどれだけの意識をもって、その問題を変えようとしているのか、その考える強さを持ってほしいと思っています。


【Profile】
有森裕子(ありもり・ゆうこ)
1966年12月17日生まれ、岡山県出身。日本体育大学を卒業後、リクルート入社。 女子マラソン選手として1992年バルセロナオリンピックで銀メダル、1996年アトランタオリンピックでは銅メダル獲得。1988年NPO法人ハート・オブ・ゴールド設立、代表理事就任。2007年にプロマラソンランナー引退。現在では、国際オリンピック委員会(IOC)スポーツと活動的社会委員会委員、日本陸上競技連盟副会長、大学スポーツ協会副会長、スペシャルオリンピックス日本理事長など、幅広い分野でスポーツ振興に関わっている。2010年IOC女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞。

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