カーリング女子日本代表・藤澤五月。メダル獲得の立役者はまさに「勉強家」だった (4ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――それは現役引退後の、セカンドキャリアとして考えているのでしょうか。

「いえ、そこまでは考えていないです。セカンドキャリアというより、(将来に向けて)いろんな選択肢を持っておきたいな、くらいの気持ちです。カーリング関係でも指導者はもちろん、アイスメーカーさんなど、どの選択をするにしても、私にはもっと勉強は必要だと思っています。アロマについてはカーリングが縁で初めて触れたのですが、同じようにカーリングから広がることはたくさんあると思っています。

 いずれにしても競技者でなくなった時に『選手じゃなくなった自分には何も残らない』みたいなのはよくないかな、と。特に今季はオフに時間があったので、『何かやらないともったいない』と、ある意味、チャンスだなと考えるようにして、過ごしてきました」

――オフの間に誕生日を迎え、29歳になっての抱負は「ちょっと無茶する」だそうですね。それはアイスの中のことですか。

「アイスの中も外も、両方です。これまでは何かを始めようとしても、周囲の目とかを気にしたりして、実際にやるかやらないかとなると、諦めていたことが多かったような気がします。でも、20代最後の年ですし、『新しいことを始めるのを怖がらないようにしよう』『失敗を恐れずにやってみよう』と決めました」

――新しいことと言えば、一昨年からゴルフを始めたとか。

「このオフには残念ながらコースを回ったり、練習に行ったりもほとんどできなかったのですが、落ち着いたらまた、挑戦したいと思っています。ゴルフって、ひとりで黙々と練習できるところはカーリングにも似ていて、そういう自分と向き合いながらできるスポーツは好きです。あと、カーリングはインドアなので、外に出ること自体が気分転換になって、楽しいですね。コースデビューの時は大雨でしたけれど、それすらも楽しい思い出です」

――もしよろしければ、コースデビューのスコアを教えてください。

「え~!? それはちょっと。もう少しうまくなったら、報告します」

――他に新しく始めたことや趣味などはありますか。

「カメラを購入しました。一昨年の12月、軽井沢国際の帰りに秋葉原に寄って、自分へのクリスマスプレゼントとして」

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