伊達朱里紗は声優からプロ雀士に。麻雀アニメを見てハマり、「見て、打って、ボロクソに言われる、の繰り返し」で上達 (2ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- なぜ麻雀プロとしても活動されるようになったのですか?

「声優だけをやっていた頃に、ネット番組の企画で麻雀を打つことになったんですね。もともと麻雀はやっていたんですけど、それを機にもっともっと勉強しようと、さらにのめり込んでいきましたね」

---- それですぐに麻雀プロに?

「実際にプロ雀士になろうと思ったのは、さらに時間が経ってからでして。『オクタゴン』というノーレート雀荘があって、そこで競技麻雀と真剣に向き合う人たちに出会ったんですね。『麻雀を知っているつもりになっていたけど、こんなに奥が深いんだ!』と感銘を受けて、『私も本気でやりたい』と麻雀にさらにさらにハマって。それでオクタゴンに通って1年くらいでプロ試験に通りました」

---- 1年くらいでプロ雀士になれるものなんですか?

「人によりますね。私の場合はもともと土台があって、オクタゴンでめちゃくちゃ勉強しました」

---- 麻雀の勉強は本を読んだりされるのですか?

「私はあまり本を読まなくて。見て、打って、ボロクソに言われる、の繰り返し(笑)」

---- 詳しく教えてください。

「麻雀に強くなるのは経験が大事だと思うんですね。私の場合は放送対局を見られるだけ見て、インプットをしまくって。あとはアウトプットで、実際に麻雀を打って、打って、打ちまくる。その時、強い人にうしろから自分の打ち筋を見てもらって、対局後に「あそこは違ったんじゃないか」と言ってもらって。あとは感覚を磨くことですね」

---- これから麻雀を覚えようとしたら、どういうステップを踏めばいいのでしょう?

「まずは役を覚えて、次はちょっと複雑ですけど点数計算ですよね。そこまで覚えたら、自分の手をいかにまっすぐ組むか、アガりというゴールに向かって真っすぐ進むことが最初の課題になってきます。それをクリアすると、今度は相手に放銃(自分の打牌を他家がロンしてアガられること)せずにアガりきるにはどうしたらいいのかを考える。

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