岡田紗佳、勝てない時は神田明神でゲン担ぎも。「負けたらやっぱり控室には帰りたくない」

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

Mリーグ女流雀士インタビュー(1)
岡田紗佳@後編

◆岡田紗佳さんの厳選フォトギャラリー【全9点】はこちら>>

 新年早々の1月3日からレギュラーシーズン後半戦が始まっているMリーグ。8チームの所属選手たちは昨年末まで10戦前後に登板したが、全32選手のなかで岡田紗佳選手(KADOKAWAサクラナイツ/日本プロ麻雀連盟)だけが1着から見放されていた。

 その岡田選手に3年目のスタートダッシュで苦しんだ前半戦の振り返りと、後半戦への意気込みなどを聞いた(※取材後に行なわれた1月14日のMリーグで、岡田選手は今季13戦目の登板にして初めてトップを獲得。下記のコメントは取材時のまま掲載する)。

◆岡田紗佳@前編はこちら>>「ノンノモデルから麻雀の道へ。Mリーガー1年目は頭が真っ白」

   ※   ※   ※   ※   ※

岡田紗佳(おかだ・さやか)1994年2月19日生まれの27歳岡田紗佳(おかだ・さやか)1994年2月19日生まれの27歳この記事に関連する写真を見る---- 今シーズンは年末までに11試合に登板して2位3回、3位4回、4位4回。1位(トップ)がなかなか遠い状況を、どう受け止めているのですか?

「昨年より弱くなることは、たぶんないんですよ。知識も絶対に増えていますし、ミスした時の立ち直りも成長している実感はあるので。それでもトップが取れない状況をちゃんと処理して、成長につなげるしかないなと思っています」

---- 昨シーズンは開幕戦でトップを取りました。2021年は試合を重ねるごとにトップへの重圧が大きくなっていると想像するのですが、いかがですか?

「2020シーズンはトップをすぐに取れたので、心情としてはその後の試合も自分の思うままに打てた感じでした。でも、今シーズンはトップが取れていないので、そこは違っていますね。今シーズンの最初の登板はラス(4着)だったんですけど、手応えのある試合で。その後も勝っていてもおかしくない試合はあって。トップを取れる時はミスしても取れちゃうんですけど、それがこないのもつらいですね」

---- 今シーズンの岡田選手は、「あのリーチをアガれていれば」「あそこで裏ドラが乗っていれば」と思わないとやってられないような試合が何度もありました。そういう対局が続くと心が折れそうになりませんか?

「これもアガれないのかぁって思ったりしますけど、そこも含めて麻雀なので、仕方ないと割り切っていますね」

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る