メダル候補でも資金難で危ぶまれた競技生活。スノーボード飛田流輝は北京五輪で「ど派手にジャンプを決めます」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「スロープスタイルは採点競技なのでジャッジの評価が大事なんですが、そればかりを追わないようにしたいです。コロナ禍前のシーズンに自分の滑りを追求すれば結果はつながる手応えを得ているので。ビッグエアは世界選手権以降はまったく飛んでこなかったから、北京五輪に向けて、いまの自分の体の感覚と技を確かめていきたいです」

 北京五輪のスノーボード競技は2月5日からスタートし、男子スロープスタイルは6日に予選、7日に決勝がある。ビッグエアの決勝はスノーボード競技の大トリとなる15日に行なわれる。

「自分がスロープスタイルでメダルを獲って日本チームに勢いをつけて、みんなの活躍で日本中の目をスノーボードに向けてもらって、最終日にド派手にジャンプを決めますよ! いろいろあったけど、『どうだ! 見たか!』って言えるオリンピックにします!」

飛田流輝
とびた・るき/ウィルレイズ所属。1999年5月7日生まれ。東京都出身。身長171cm。日本体育大4年生。3歳で始めたスノーボードのほか、父親の影響で釣り(バス釣り、海釣り、渓流釣り)やサーフィン、スケートボードを趣味にする。オフシーズンの週1日のレスト日には、早朝から釣りとサーフィン、夕方に再びサーフィンに興じる。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る