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連日PCR検査。世界選手権期間中も全員陰性の彗星ジャパンが得た手応え

  • 田口有史●取材・文 text by Taguchi Yukihito
  • photo by Taguchi Yukihito/JHA(日本ハンドボール協会)

バーレーン戦で勝利し、有終の美を飾った「彗星ジャパン」。土井レミイ杏利は主将としてチームを引っ張ったバーレーン戦で勝利し、有終の美を飾った「彗星ジャパン」。土井レミイ杏利は主将としてチームを引っ張った エジプト開催の世界選手権から、ハンドボール日本代表「彗星ジャパン」が帰国した。筆者は、日本チームの帯同オフィシャルカメラマンとして現地で選手たちと行動をともにしながら取材した。

 今回、世界規模の大会としては初めて、外界との接触を遮断する、いわゆる「バブル」システムが採用された。試合とともに、完全に隔離された中でのコンディショニングとの戦いともなった。

 コロナ対策および体調管理の観点から、参加全32チーム中、最初にエジプト入りした彗星ジャパン。大会組織委員会の感染防止の"サンプル"にもされながら、過剰とも感じるウイルス対策のもと、エジプトとの親善試合をこなすなど調整していた。

 そうした中、最初のニュースが入ったのは、日本チームが予選ラウンドの行なわれるアレクサンドリアへ向かう前日。大会参加予定だったアメリカ、チェコが、出発前検査で陽性者が複数人出たため出場を辞退。大会規定により前回大会の優勝国のいる大陸の補欠上位国の北マケドニアとスイスが繰り上がりで参加することになった。

 幸いにも、日本の対戦相手に変更はなかった。カイロのホテルからアレクサンドリアの試合会場へチームバスでバブル間の移動を果たした日本は、いよいよ大会本番、バブルの中で試合に挑むことになった。

 アレクサンドリアのホテルに到着すると、地中海に面したロケーションにテンションが上がるとともに、コロナ対策についていくつかの不安を抱えることとなった。

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