美貌の騎手・神村ひより、「馬のフィギュアスケート」に夢中な理由を語る (4ページ目)

  • スポルティーバ編集部●取材・文 text by Sportiva
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

 家族とともに周囲の支えへの感謝を忘れない神村は現在、クラブでの仕事と自身のトレーニングに力を注いでいる。東京五輪出場を目指す林伸伍選手ら「先生」とその馬のサポートなどに取り組みながら、ヤング部門3連覇がかかる11月21、22両日の全日本ジュニアに向けて日中は練習、夜は映像で自分の演技を研究する日々だ。多忙な毎日だが、充実した表情を浮かべて目標をこう語る。

「11月の全日本ジュニアで去年より成長した演技を見せて、馬にウイニングランをさせてあげたいです。そして近い将来、プロも混ざる全日本選手権に出場していきます。国内最高レベルの選手たちの壁はまだまだものすごく高く感じますが、頑張って少しでも近づいていきたいです」

 そうした目標達成とは別に、神村には目指している選手像がある。自らを夢中にさせ続ける競技の魅力を発信していける選手になることだ。

「馬場馬術は『面白くない』って言われてしまうこともありますが、奥深い競技で、理解されるまでに時間のかかるスポーツだと思います。なので、最初は選手自身に興味を持ってもらって、少しずつ競技の面白さを知ってもらえたら。『神村を見に来た』と言ってくれる人が増えるように、魅力的な選手になっていきたいです!」

【profile】 
神村ひより Jinmura Hiyori 
2000年、東京都生まれ。アイリッシュ・アラン乗馬学校所属。6歳から馬術を始め、2015年の全日本ジュニア馬場馬術大会のチルドレンライダー選手権で初優勝。高校時代にはジュニアとヤングの2部門も制覇。高校卒業後の19年にもヤングを制し、大会としては5年連続優勝を飾っている。オリンピックなど国際競技大会で活躍が期待される次世代の選手「JOC(日本オリンピック委員会)ネクストシンボルアスリート」に選出。

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