世界の走りをタダで。東京五輪・自転車ロードの観戦エリア拡大に期待 (2ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora


 それだけでなく、約100台の車が停められる駐車場にバイクや自転車を停め置くスペース、レストランなどの休憩施設やトイレも完備されていることから、今年の東京オリンピック本番でも、『道の駅どうし』は自転車ロードのおすすめフリー観戦ポイントに、十分なり得ると考えられる。

 通行止めを逆手に取り、規制が入る前にここに到着して、山梨県道志村の大自然を満喫しながら選手たちを待って、目の前で観戦してみるのも面白いかもしれない。ただし、レースでは自転車に乗った集団がアッと言う間に道の駅の前を山中湖に向かって通り過ぎてしまうので、その一瞬を逃さないように気をつけてもらいたいのだが......。

『道の駅どうし』にはサイクルラックも設置されている『道の駅どうし』にはサイクルラックも設置されている
 さて、ここから先はレース展開にも激しい動きが予想される。ツール・ド・フランスの解説でもおなじみの日本自転車普及協会・栗村修氏は、道志みちの次の観戦ポイントとして山中湖周辺を挙げている。

「テストイベントでも、本番の東京オリンピックでも、男子のレースは山中湖を2回通ることになっているので、山中湖周辺に前日から入っておいて、自転車でコースを移動しながら観戦できたら最高ですよ」

 その中でも、栗村氏が勝負を決める一番のポイントになると言うのが三国峠だ。

「標高1171メートルの三国峠はレースの勝敗を決める今回の最大の見どころなので、国際映像的にはここにお客さんが入っていると、ツール・ド・フランスの名物峠のような、選手が1人や2人しか通れないところを登って来て、沿道から『わああああー!』と取り囲むように観客が応援する雰囲気が出てきて盛り上がると思うんです」

五輪コースの後半は「激坂」が次々と......五輪コースの後半は「激坂」が次々と......

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