2019.06.08

プロゲーマー・ウメハラの試合に熱狂。
大阪から広がる 「eスポーツ」の波

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi

「eスポーツは年齢や体格、そして障害を関係なく活躍することができますし、なおかつ人や経済を動かす力があります。だから、大阪の地でこの競技を盛り上げ、eスポーツを通じた街おこしをしていきたいと考えているんです」

 スポーツタカハシ(以下、SPOTAKA)と地域計画建築研究所は、5月31日に「大阪eスポーツ研究会」を発足し、大阪商工会議所で「eスポーツリテラシーセミナー」と称した記念イベントを開催。2025年の大阪万博に向けて同府の活性化を目指すSPOTAKAの代表取締役・高橋勝彦氏は、eスポーツ事業をスタートさせた理由について、冒頭のように説明した。

イベント内のエキシビジョンマッチで、会場を沸かせたプロゲーマーの梅原大吾(左) SPOTAKAは、旅館業を営む傍らで「野球をする若者を応援したい」という先代の想いにより、「高橋運動具店」として1922年に創業。以後、大阪ミナミの地で様々なスポーツムーブメントに携わってきた老舗スポーツ用品店だ。野球やサッカー、テニスなどのメジャースポーツをはじめ、スケートボード・フィットネス・トレーニング用品といったあらゆるスポーツアイテムを揃えている。

 また、「地域の課題を解決したい」という”街への愛”から様々な団体と連携し、御堂筋の整備・路上駐輪の削減や路上ゴミの清掃活動など、よりよい街にするための取り組みも欠かさない。そして3年後の2022年に迎える創業100周年に向け、「スポーツを通した地域への貢献と還元」「大阪の街をもっと盛り上げていく」という理念のもと、eスポーツの新規事業「SPOTAKA EX事業部」を設立。大阪ミナミのアメリカ村はもちろん、大阪万博を盛り上げることを目的に、活動を始めた。

 加えて”sports 2.0”に形容される、スポーツとデジタルを融合したeスポーツの領域で、「SDGs(持続可能な開発目標)」を達成する取り組みとして、新たな世代である”ミレニアル世代”の活躍をサポートしていく。

 そういった次世代人材の輩出のための教育環境を整えるべく、自治体・教育機関などを交えた運営体制を構築し、想いを実現するための”ハブ事業”としても動いているSPOTAKA。こうした様々なビジョンが形となり、今回、大阪eスポーツ研究会を発足するに至ったのだ。

 大阪eスポーツ研究会は、産官学と街が連携し、「eスポーツを通じた街の活性化」を目的とした組織。この日のイベントでは、日本eスポーツ連合(JeSU)副会長の浜村弘一氏による基調講演から始まり、日本初のプロゲーマーである梅原大吾(ウメハラ)らeスポーツ選手によるエキシビションマッチ、浜村氏やウメハラを交えてのパネルディスカッションが行なわれた。