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藤澤&山口ペア、世界5位!
カーリング界はこの快挙を次に活かせるか (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 平昌五輪を例にすると、参加8カ国中(※開催国枠の韓国を除く)、ボーダーラインとなる総合ポイント7位で出場枠を得たのは、フィンランド。2016年のカールスタッド(スウェーデン)、2017年のレスブリッジ(カナダ)の2大会で、ともに7位に入賞して、合計12ポイントを獲得していた。

 ちなみに、このフィンランド代表の、オオナ・カウステ&トミー・ランタマキのペアと今回、藤澤&山口ペアは予選ラウンドで対戦。エキストラエンドまでもつれる接戦を演じて勝利している。

 先述の山口が示す「基準」とは、1大会ごとに6ポイント前後、要するに五輪出場枠の目安となるポイントが獲得できる、ベスト8以上の成績を残すことだ。ただ、他国との兼ね合いもあるが、2大会合計12ポイントでは決して安泰とは言えない。五輪出場を確実にするためには、2大会とも8強入りし、どちらかで4強入りを果たすのが理想だろう。

 では、今大会ではあと1勝だった4強、さらにその先のメダルチームと日本の差は大きいのだろうか。山口が言う。

「トップ4とベスト8との差は、経験にしても、戦略にしても、正直あります。でも、埋められないほどの差か? と言えば、そんなことはない。(日本勢も)メダルは狙えると思う」

 実際、彼らは今回準優勝のロシアに予選で勝っている。山口の意見に同調して、藤澤はこう語る。

「パッとやって、パッと勝てるわけでは決してないけれど、(メダル争いに加わる)チャンスは(日本勢も)あると思います。ストレートアイスとカールアイス(※大きく曲がるアイス)、どちらでも対応できるスキルは必要。あとはペア同士で、それぞれの投げる石や、お互いのクセを知らないといけない」

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