2018.03.04

「空飛ぶ才女」は世界選手権も技の勉強。
ハンググライダー・鈴木皓子

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi

知られざる女子日本代表〜Beautiful woman(9)



「空のことをもっと知りたい。自由に飛びたい」

 茨城県の板敷山(いたじきやま)で、天空を見上げながらそう語るのは、ハンググライディング世界選手権2017(ブラジル)に女子日本代表で出場した鈴木皓子(あきこ・34歳)だ。一般にはあまり知られていないが、ハンググライダーにも世界選手権があって、日本を代表して戦う選手がいるのである。

フライトの準備は入念に。セールにもさまざまな形がある ハンググライダーは、翼(セール)に取り付けた三角形のフレームに人がぶら下がって滑空する。エンジンやモーターなどの動力は使わず、自力で斜面を駆け下りるなど勢いをつけて離陸し、上昇気流に乗ったあとは細かく体重移動しながら操縦していく。高原などで飛んでいるのを見たことがある人も多いだろう。

 競技としてのハンググライダーは、地形や気象条件に合わせて設置されたポイントを通るフライトコースが組まれ、スタートからゴールまでの飛行時間の速さを競うかたちのレースが多い。コースの長さは国内大会で50~100km、海外では100~300kmほど、飛行は2時間程度から5時間以上かかる場合もある。選手たちは小型GPSを装着してフライトすることになっており、その航跡から時間や得点を算出する。

 昨年8月に開催された世界選手権では、首都ブラジリアの北東70kmほどにある台地から飛び立ち、そこからブラジリア方面のゴール地点に向かって、決められたターンポイントを経由しながら、約100kmを飛ぶレースが設定された。