カッコ悪くても勝つ。カーリングの求道者・藤澤五月は勝利に飢えている (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA

 彼女の理想のスキップは、ソチ五輪で優勝したカナダ代表のジェニファー・ジョーンズだ。

「彼女は、めちゃめちゃメンタルがタフなんですよ。劣勢でも『私、決めますから』って感じでドローを決め続ける。相当、自分に自信があるんだなと思います。

 正直、私はまだそこまでできていない。カナダのファンは彼女が勝てなくても『グッドカーラーだ』って、『あの人は強い』って言うんです。(自分も)そういう選手になりたい」

 負けても強い。タフで、自分のスタイルを持っている――スキップの理想像として、藤澤が掲げるハードルは高い。

 今回の夢舞台でメダルを獲得すれば、少しでもその理想に近づけるのだろうか。藤澤の挑戦はまだまだ続く。

 3位決定戦。日本中が勝って帰ってきてほしいと願っている。

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