あの「カー娘」も参戦。五輪新種目ミックスダブルスカーリングとは? (4ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by Yusuke Nakanishi/AFLO SPORT

 また、小野寺は父・亮二さん(現ロコ・ソラーレ北見コーチ)とペアを組んで第1回大会(2007年)に出場。3位入賞を果たした実績がある。さらに、昨季のコンチネンタルカップ(アメリカ・ラスベガス)でも、先の冬季アジア大会(2月19日~26日/札幌)のカーリング男子で金メダルを獲得した中国のバ・デュシンと組んでプレー。ミックスダブルスの経験がそれなりに豊富で、その点も大きな強みになる。

 前述の阿部&小笠原ペア、そして谷田&小野寺ペアのちょうど中間的なタイプで、絶妙なバランスを持つのが、松村&吉村ペアだ。

 過去5年間で、松村はセカンド以外、吉村はリード以外、それぞれすべてのポジションを経験してきた。ゆえに、ガードストーンがある状態から始まる試合であっても何ら違和感はなく、その変化に富んだシチュエーションでのショットセレクトの幅も広く持ち合わせている。しかも、ショット、戦術、スイープとも、高いレベルでバランスが取れている好ペアだ。

 このペアに対する周囲の評価も高く、松村自身、「総合力と柔軟性で勝負できると思う」と、大会への意気込みを力強く語った。

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