あの「カー娘」も参戦。五輪新種目ミックスダブルスカーリングとは? (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by Yusuke Nakanishi/AFLO SPORT

 ミックスダブルスでは、ゲームは8エンドから成るが、得点方法は通常の4人制と変わらない。ただし、エンドのスタートや両チームが投げるストーンの数などは、独特のルールがある。

 ゲームはエンドごとに、ガードの位置とハウス内に(敵味方どちらか)ひとつずつストーンがある状態で始まる。

 両チームに与えられるストーンは、それぞれ5個。最初のストーンを投げる選手は、同エンドの最後のストーンも担当する。つまり、もう一方の選手は2~4投目の3個のストーンを投げることになる。

 その戦いの中では、4人制よりもストーンの数、スイーパーの数が少ない分、正確なデリバリー技術が求められる。そのうえで、円滑なコミュニケーションや、適切なショットセレクションが、勝敗の行方を左右する。ひとつのミスが失点に直結しやすい、非常にシビアなゲームであることも大きな特徴だ。

 今大会で最も注目されるのは、やはり強化委員会推薦の阿部&小笠原ペアだろう。経験、実績ともに申し分なく、デリバリーの精度や戦術面でのアドバンテージは大きい。

 また、阿部と小笠原は同郷で、小笠原がひと学年上の同世代。ふたりとも同じ時期にカーリングを始め、2006年、「チーム青森」の一員として小笠原がトリノ五輪に出場した際には、阿部がコーチとして帯同している。今でも家族ぐるみの付き合いがあって、お互いのことを知り尽くしているだけに、ミックスダブルスにおいて重要なコミュニケーションの部分でも問題はない。

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