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日本女子スピードスケート復活へ。
平昌五輪のメダルが見えてきた (5ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 藤田孝夫●写真 photo by Fujita Takao

 小平は元々、500mから1500mまでのすべてを極めたいという気持ちを持っていた選手だったが、バンクーバー五輪後は、500mで結果が出ることが多くなり、比重が傾いていた。それがオランダでの2年間を経験したことで、再び3種目を視野に入れられるようになってきたという。

「1000mはまだ完全に自分のものになっていないと思うし、また楽しさがわかったので、これから味付けをする白米のようなものですね。レース展開やペースはW杯で同じくらいのタイムで滑る選手とレースを重ねていく中で、こうやって滑るんだというのを体の中で覚えていければいいと思います」

 ソチ五輪では世界との差を見せつけられたスピードスケートだが、オランダ人コーチを招聘するなどの努力を重ね、昨季は女子オールラウンドチームがパシュートで表彰台の常連になるなど力をつけてきた。高木を中心とするチームのさらなる成長と、短距離のエース小平の復活。2018年に迫る平昌五輪へ向けての期待が大きく膨らみ始めた。

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