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日本女子スピードスケート復活へ。
平昌五輪のメダルが見えてきた (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 藤田孝夫●写真 photo by Fujita Takao

 指導する結城匡啓(ゆうき まさひろ)コーチも「栄養学は私の方が教えてもらうほど詳しくなっています。4月にトレーニングを始めた時は2年間オランダにいた影響で体力が落ちていて、3カ月で取り戻しながら7月の氷上練習で大丈夫、という状態になった」と言う。

 その小平は大会最終日に、ここ数年は世界レベルから離されて苦しんでいた1000mでも、スタートからミスのない滑らかな加速を見せる。ラスト1周は疲労をにじませながらも、昨年、高木美帆に塗り替えられていた国内最高記録を0秒66更新する1分15秒08でゴールした。

「氷もよかったのですごく感謝したい。記録は出るときにはあっさりと出るものだなと思ってびっくりです。ただ、ラスト1周は前の周のラップより2秒21落ちたので......。自分の体の中のメトロノームをずっと同じようなテンポで刻んでいけるように作っていけばいいのかなと思いました」

 こう振り返る小平は、今は滑りに迷いがないという。オランダはスケートが文化として根付いている国で、氷結した運河を使う200kmレースなどもある。そういうスケートのDNAを組み込まれた選手たちの巧みなストレートの滑りや、06年トリノ五輪から14年ソチ五輪まで3大会連続で金メダルを獲得しているイレイン・ブスト(オランダ)の滑りを近くで見て、一緒に練習をする中で体が覚えたものが大きい。

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