カーリング女子、平昌五輪へ! LS北見の快挙が持つ大きな意味 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by AP/AFLO

 石崎氏によると、LS北見は上位4チームによるプレーオフに入ってからも、気温やシート、ラインによって大きく変化するアイスの状態を把握してプレーできていたという。そして、それが「快進撃につながった」と評する。

「予選リーグから、メンバーがアイスリーディング(氷の状態を読むこと)に自信を持っていたので、ショットも、ラインコントロールも、スイープも迷うことなく、すべて噛み合っていた印象です」

 カーリングは、刻一刻と変化するアイスの状況を読みつつ、素早く、最善の判断が求められるスポーツだ。基本的にそれらは、経験によって育まれる能力である。しかし今回、(出場メンバー4人の)平均年齢23.5歳というLS北見は、他のチームと比べて圧倒的に若いチームでありながら、アイスリーディングの質の高さを存分に見せつけた。

 決勝では、優勝を意識して硬くなる場面も見られたが、今大会で世界選手権3連覇を果たしたスイスから2度もリードを奪うなど、世界の頂点にあと一歩まで迫った。もはやメンタル面の課題を克服できれば、世界女王の座に手が届くところまできた。

 その舞台は、五輪かもしれない――。

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