【自転車】大事故から1ヶ月。新城幸也が語る「復活」へのプラン (2ページ目)

  • 山口和幸●取材・文 text by Yamaguchi Kazuyuki  飯島美和●撮影 photo by Iijima Miwa

 2月12日、中東・カタールで開催された「ツアー・オブ・カタール」の最終日だった。スタート直後の5km地点で新城は落車し、そのまま救急車で救急搬送されたのだ。診断は左大腿骨骨折の重傷で、翌13日には緊急手術を受ける。大腿骨の折れた部分をつなぐため、長さ30センチ以上のボルトを脚に通し、支えるためのボルトも上下に計3本埋め込んだ。6時間に及ぶ、大がかりな手術だった。

 骨折はこれで3度目だ。ロンドン五輪が開催された2012年は、シーズン当初の4月1日に手首を骨折。だが、ロンドン五輪には間に合った。2015年4月24日には「リエージュ~バストーニュ~リエージュ(※)」で左肩甲骨を陥没亀裂骨折。ふたたび不屈の精神力でカムバックしたが、その年のツール・ド・フランスは「ケガの回復が遅い」と判断され、メンバー落ちした。

※リエージュ~バストーニュ~リエージュ=1892年から行なわれているもっとも歴史のあるワンデーレースで、毎年4月下旬にベルギーのワロン地域で開催。コースはリエージュをスタートし、バストーニュまで行き、またリエージュに戻る。

 脚の骨折は、今回が初めてだ。「折れ方は単純だったので、骨の回復は順調」だというが、手術時に大腿部にある大きな筋肉を切ったため、筋力の回復が今後の課題となる。

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