2016.01.29

【月刊・白鵬】横綱も認める強さ。初場所の琴奨菊は違っていた

  • 武田葉月●文 text&photo by Takeda Hazuki

第57回:琴奨菊

初場所は12勝3敗に終わった白鵬先の初場所(1月場所)は、大関・琴奨菊が初優勝。
日本出身力士10年ぶりの賜杯とあって、
盛況な相撲界の活気がさらに高まった印象だ。
今回は、その話題の琴奨菊について横綱が語る――。

 2016年の幕開けとなる初場所(1月場所)は、おかげさまで大盛況のうちに終えることができました。今年も、力士みんなが全力を尽くして、多くの方々に喜んでもらえるような相撲をお見せできればと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします。

 さて、初場所は年が明けてすぐに初日を迎えます。そのため、大相撲の力士たちがお正月気分に浸ることはほとんどありません。年末年始であっても、お休みは2日か3日。部屋ごとに簡単な新年会をして、師匠にお年玉をいただいたら、初場所に向けて稽古に励む日々となります。

 私は、このところ年末年始の恒例となっている南の島への旅行に、今年も少しだけ時間を作って行ってきました。今年は、家族を連れて石垣島へ。さすがに海に入ることはありませんでしたが、家族と一緒にのんびりと過ごすことができました。それはもう、最高に贅沢な時間でしたね。

 その後は、初場所に向けて稽古を重ねてきました。相撲の感覚をしっかりと取り戻そうと、場所が始まるぎりぎりまで所属の宮城野部屋の土俵に上がって、精力的に汗を流してきました。

 気持ちの面では、いつもどおり、平常心で臨むこと。とにかくそれだけを心掛けて、まずは勝ち越すことを目標に定めました。