2015.12.21

【レスリング】永田克彦「42歳での復帰とグレコローマンへの想い」

  • 永田遼太郎●文 text by Nagata Ryotaro
  • photo by Tsukida Jun/AFLO SPORT

 レスリングのシドニー五輪グレコローマンスタイル69㎏級銀メダリスト・永田克彦が12月22日、11年ぶりに全日本選手権のマットに立つ。

 永田は現在42歳。この大会で優勝すれば1995年に森山泰年がグレコローマン90㎏級で記録した最年長記録(38歳)を20年ぶりに更新することになる。永田が少し感慨深げにこう語った。

11年ぶりに全日本選手権に出場する永田克彦

「森山さんの最年長記録……もしもそれを超えたらすごいな、本当にすごいことをやったなって思いますね。僕が学生のときに森山さんが38歳で、最年長記録を出されたんですけど、その後ナショナルチームの監督としてすごくお世話になった方なので……。今、自分がそのときの森山さんよりも年上になったわけですけど、学生からも相当なオジサンがやっているんだろうなって目で見られていると思うんです。別に記録のためにマットに上がるわけではないですけど、結果的にそれを超えられたら、また違った想いが出てくるんでしょうね」
 
 今年から永田は、茨城県にある日本ウェルネススポーツ大学のレスリング部の監督を務めている。新設校とはいえ相手はバリバリの大学生だ。さぞかし練習につき合うのも大変だろうと思いきや、けっしてそうではないらしい。

「今年から大学の監督になり、学生相手にスパーリングをしていたのですが、自分が思っていたよりも体が動くなというのが正直な感想です。それがまず復帰を決めたきっかけのひとつでした。もうひとつは今、自分が運営するジム(レッスルウィン)で、たくさんの子どもたち、そして自分の家族(子ども3人)を教えているんですけど、そこで自分の戦っている姿を見せたいと思った。これがもうひとつのきっかけです」