じゅんいちダビッドソンの「無回転俳句」が炸裂する!? (2ページ目)

  • 石塚 隆 ●文 text by Ishizuka Takashi
  • 村上庄吾 ●写真 photo by Shogo Murakami

  『ゴーグルの日焼けの跡でほぼパンダ』(作者・じゅんいちダビッドソン)

●堀本評
 単純に『パンダ顔』ではなく『ほぼ』という表現がおもしろいですね。

●市橋評
 情景が思い浮かぶのと、表現がいちいち可愛いなと思って選んでみました。

●杉山評
『ほぼパンダ』という表現が今っぽいというか、言いまわしとしてカラフルでポップだなと。俳句の中でこういう表現もありなんだと思ったし、すごく身近に感じた俳句でした。またゴーグルの日焼けが、カッコイイのか、カッコ悪いのか微妙なところもいいですね。

●作者(じゅんいち)評
これは経験談で、水泳をやっていると、やっぱりゴーグル焼けしてパンダみたいになっちゃうんですよ。ただ厳密にいうとパンダとは黒と白が逆転する。だから『ほぼ』を付けたんです。さらに言うと水球はゴーグルをしないので、パンダのような焼け方はしなくて、帽子をかぶるのでアゴ紐焼けをするんです。けど、それを俳句にしちゃうとあまりにマニアック過ぎて伝わらないだろうって(笑)。

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