2015.08.29

勝敗を超えてスポーツの魅力を表現できる! 俳句の新たな可能性

  • 石塚 隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 村上庄吾●写真 photo by Shogo Murakami

俳人・堀本裕樹 × スポルティーバ編集部
第1回 スポルティーバ句会 
スポーツ俳句への誘い(4)

前回の記事はこちら>>

 約2時間にわたって行なわれた第1回スポルティーバ句会。スポーツと俳句という新しい遭遇に、参加者たちのやりとりは尽きることなく、さまざまな意見が交換された。
 出句されたものは全部で25句。自由な発想、自由な手法で編まれた句は、スポーツ関係者ならではの独自の光を放ち、この句会を彩った。

それぞれの個性が表れた25句。特選2点、並選1点で集計。読者の方々の心に響く句はあっただろうか?

堀本 みなさん初めてとなる句会をやってみましたが、感想を聞かせてもらえますか。

高森 講評では人によって見方が違うんだなと感じましたし、作者の抱いていた情景を改めて聞くと、よりその俳句が深く見えて、おもしろかったですね。また、スポーツとの関係性を見ると、”動き”というものを非常に感じました。例えば、市橋さんの『夏の空走りながらも陰探す』とか、スポーツならではというか、俳句が動いている感じがした。個人的に”試合後”の感覚ってとても好きなのですが、感情や情景も含めて落ち着いた風情があって、俳句ととても相性がいいのではないかと思いました。

堀本 確かに試合後という感覚は、俳句との相性はいいかもしれませんね。

市橋 今日、みなさんの俳句を拝見させていただいて、私はこれまで俳句に対して堅いイメージで接していた気がします。みなさんユーモアにあふれていたし、もっと気軽に触れてみたほうが楽しいのかなって。高森さんの『テニス部のあの子の汗はきっと甘い』は、選句されるとは思ってなかったですからね(笑)。

高森 えっ、そうだったんですか!(笑)