2014.12.11

【大相撲】舞の海が『火ノ丸相撲』を読んで、思うこと

  • スポルティーバ編集部●取材・文 text by Sportiva
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

 先の11月場所初日、少年ジャンプ連載中の『火ノ丸相撲』の懸賞幕が土俵に上がった。人気急上昇のこのマンガ、主人公は身長160センチ(背伸び時)の高校生、潮火ノ丸。その体のハンデにめげず、大相撲の横綱になるという夢を持ち、弱小相撲部を立て直し、強豪校の力士たちも立ち向かっていくストーリー。これを読むと思い出すのが、「平成の牛若丸」「技のデパート」といわれた元小結、舞の海(幕内通算241勝)。当時の身長規定で新弟子検査に通らず、頭にシリコンを入れる手術を受けて、再度検査に臨んで、力士になったという逸話はあまりにも有名だ。

 現在はNHKの解説をはじめ、スポーツキャスターとして幅広く活躍している舞の海秀平さん。この作品を読んでの感想、そして、力士の大型化が叫ばれて久しい大相撲、かつてのように、小兵力士が土俵を沸かせることはできるのか、じっくり話を聞いた。

舞の海秀平さん。NHK大相撲解説のほか、テレビ、ラジオなど 幅広く活躍。近畿大学経営学部客員教授も務める

――先場所、漫画『火ノ丸相撲』の懸賞幕が上がったのは見ましたか?

「はい。そのニュースは知っていましたが、その時に初めてこの作品を知りまして。この取材を前に初めて読みました」

――読んで、率直な感想は?

「ふだんマンガを読まないのですが、久しぶりに引き込まれました。まず、体の小さな主人公が”ワル”を倒していく。そして、そのリーダーが改心して、相撲部に入部でしょう。痛快ですよ。今後は関東大会、全国と進んでいくんでしょうか? 楽しみですね。

 そう、あとは学生相撲を思い出しましたね。大相撲の力士って、基本、孤独なんですよ。でも、学生相撲は団体戦が中心で、まず、そこで勝つことが一番の目標なんです。プレッシャーは半端ないし、勝てば、喜びもひとしお。でも、逆に負けた時の落ち込みもひどいんですが(笑)」