2014.02.11

【スピードスケート】男子500mで完敗した日本が考えるべき「今後の強化策」

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Noto Sunao/JMPA

 日本勢の金メダルが期待されたスピードスケート男子500m。その雲行きが怪しくなったのは、1本目の滑りで、W杯ランキングの上位選手が登場する前の15組目だった。昨年の世界距離別選手権500m3位で昨季のW杯総合王者ながらも、今季のW杯では4位が最高と低迷していたヤン・スメーケンス(オランダ)がいきなり34秒59という平地では極めてハイレベルなタイムを出したからだ。

5位という結果に悔しさを滲ませた加藤条治 さらにそこから3組後ろの18組で登場した加藤条治は、スタートで躓(つまず)くミスを犯し、滑りのリズムを崩して、34秒96の5位に沈んでしまった。そしてその次の19組の長島圭一郎は、同走のミヘル・ムルダー(オランダ)に0秒16先着されて34秒79。3位になってメダル獲得への希望は残したが、1位には0秒20差と、金メダルまではかなり難しい状況になったのだ。

「スタートで躓いてスケートの先が刺さってしまったので。レースとしてはかなり致命的なことをしてしまいました」と加藤は反省する。同走はライバルのひとりだったバンクーバー五輪王者の牟太※(※は金へんに凡/モ・テボン/韓国)。その相手に遅れるわけにはいかないと自分のリズムを崩してまでスピードを上げたためにそこで力を使ってしまい、持ち味である100m以降の滑りに余力を残せなかった。

 一方、長島も3位の滑りを「決していい滑りではなかったです。あの感じだと34秒5くらいは行ってもおかしくないと思っていたけど、上手くいかなかったですね」と反省する。

「(34秒)5台というのは出そうな手応えというか、出さなきゃいけないタイムだと思っていましたね。僕の感覚とリンクが合っている感じはあったから、それが出なかったというのは力がないということですね。本番に弱いのかな、と思います」と苦笑を浮かべながら語った。