2014.01.23

【月刊・白鵬】ソチ五輪、横綱が「浅田真央イチ押し」の理由

  • 武田葉月●文 text by Takeda Hazuki

五輪好きの横綱。冬季ソチ五輪にも注目している。第34回:ソチ五輪

2014年、今年も横綱は強い――。
初場所(1月場所)でも初日から白星を重ねて、
通算28回目の優勝も目前だ。
そんな横綱が今、最も注目しているのは、
まもなく始まるソチ五輪。
日本選手たちの活躍を期待しているという。

 年が明けて、1月12日から大相撲初場所(1月場所)が始まりました。両国国技館には初日から連日、多くのお客さまに足を運んでいただいております。とりわけ、初日、祝日だった2日目、さらに中日や千秋楽は、早々に観戦チケットが売り切れたそうです。そうした話を聞くと、世の中の相撲に対する興味が少しずつ増しているような気がして、とてもうれしく思います。

 それだけ注目度が増したのも、今場所はやはり大関・稀勢の里の「綱取り」という大きな話題があったからでしょう。多くのメディアでも取り上げられ、「ぜひとも日本人横綱の誕生を」という、ファンの方々の熱い思いがひしひしと感じられました。

 それは、稀勢の里も痛いほど感じていたと思います。が、中日を終えた時点で早くも3敗目を喫し、9日目も黒星と連敗してしまいました。稀勢の里の「綱取り」を左右するのは、前半戦で取りこぼしがあるか、ないかがカギになると思っていたのですが、結局その”関門”を突破できませんでした。期待していただけに、非常に残念です。とはいえ、まだこれからチャンスはあります。稀勢の里には最後まで奮闘してもらいたいと思います。

 また、昨年ブレイクした遠藤の活躍も、相撲への関心を高めた話題のひとつでしょう。初土俵から所要3場所で新入幕を果たした実力の持ち主で、そのクールな顔立ちから女性にも大人気です。こうした若手力士が台頭してくれるのは、本当に喜ばしいことだと思います。

 ところで、この初場所が終わってまもなくすると、冬季ソチ五輪(開会式は2月7日)が開幕します。夏、冬問わず、五輪好きの私は、年末から年始にかけて、続々と代表選手が決まっていくニュースを聞きながら、今回はどんな劇的な”ドラマ”が見られるのだろうかと、胸躍らせていました。

 私にとって、最初の冬季五輪の記憶は、1998年の長野五輪です。その頃は、まだ小学生でしたが、モンゴル・ウランバートルの自宅で、食い入るようにテレビを見ていたのを覚えています。