2012.07.19

【重量挙げ】三宅宏実と八木かなえが秘める「世界レベルの可能性」

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AP/AFLO

今年4月の日本選手権には故障で出ることが出来なかったが、現在はロンドンに向けて調整中の三宅宏実 4年前の北京五輪。48kg級に出場した三宅宏実の心の中に残ったのは、”悔い”だけだった。

「スナッチ85kg、クリーン&ジャーク115kg。トータル200kgに届かせてメダル獲得」というのが目標だった。だが最初のスナッチでは1回目に80kgを成功したが、その後の82kgは2回続けて失敗。安全策をとって105kgからスタートしたクリーン&ジャークも1回目は成功したが、続く110kgを2回失敗してトータル185kg。6位になって五輪初の入賞を果たしたものの、メダルには遠かった。

 失敗の原因は体重の減り過ぎにあった。朝起きた時には47.7kgだった体重が、2時間後の軽量で47.35kgまで落ちていたのだ。

「完全に仕上げても体重が200g落ちただけで狂うこともある。試合では47.6kgくらいになると思っていたから、300gの誤算。急いで食事を済ませたが回復しなかった」と、指導する父親の義行さんも悔しがった。

 その後、三宅は53kg級を主戦場にした。減量を気にせず重い重量にトライできるからだ。さらに、減量すると痛めていた股関節に負担がかかってしまうという理由もあった。

 三宅が53kg級で出場した北京五輪前の08年全日本選手権は、トータル193kgだった。その記録を09年に日本記録の195kgまで伸ばすと、10年全日本選手権では199kgにした。

そして同年9月の世界選手権では、スナッチ87kgでクリーン&ジャーク113kgでトータル200kgの大台に乗せた。

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