【今日は何の日?】初めての外国人横綱、曙太郎が引退
緊張の面持ちで東関親方と引退会見に臨む曙太郎【2001年1月22日】
13年の現役生活に終止符
2001年1月場所を全休後、長年悩まされていた膝のケガの悪化により、この日引退を発表した。
ハワイ出身の曙は、1988年の三月場所に初土俵を踏むと瞬(またた)く間に番付を上げ、93年の三月場所には外国人力士として初めての横綱になった。貴乃花とのライバル関係は曙貴(あけたか)時代と呼ばれるほど注目を集め、相撲人気を支えた。
しかしその反面、200kgを超える体を支える膝は悲鳴を上げ、横綱に昇進してからの休場はほとんど膝のケガが原因だった。それでも横綱成績は432勝122敗で、負け越した相手はいない。一番のライバルである貴乃花にも21勝21敗で五分の成績を残している。
人柄は礼儀正しく、稽古にもまじめに取り組む姿から『日本人よりも日本人らしい』と評され、まさに横綱に相応しい力士だった。
引退後は東関部屋の親方となったが、2003年にK-1参戦を発表し、現在はプロレスなど多方面にわたり活動している。