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【今日は何の日?】アメリカがモスクワ五輪ボイコット

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by AP/AFLO

アメリカをはじめ、およそ50カ国が参加しなったモスクワ五輪。開会式をボイコットした国もあり、選手の入場行進は寂しいものとなった。アメリカをはじめ、およそ50カ国が参加しなったモスクワ五輪。開会式をボイコットした国もあり、選手の入場行進は寂しいものとなった。【1980年1月20日】
カーター大統領がテレビインタビューで表明

 東西冷戦の中、1979年12月、ソ連(現ロシア)軍がアフガニスタンに侵攻した。すると年明け、その報復措置としてアメリカがソ連への穀物輸出の削減などを発表。さらにこの日、アメリカのカーター大統領は1カ月以内に撤兵しなければモスクワ五輪をボイコットする旨をテレビのインタビューで表明した。

 そしてその後、期限内にソ連軍が撤兵しなかったため、カーター大統領は他の国々にもボイコットに同調するよう提唱。アメリカの経済的な圧力もあって、日本や西ドイツをはじめ、韓国や中国などおよそ50カ国がモスクワ五輪の不参加を決めた。一方で、西側諸国でもイギリスやフランス、スイス、イタリア、スペイン、オランダなどの欧州各国は選手を派遣。ただ、アフガニスタン侵攻への抗議表明として、それらのほとんどの国が開会式には参加しなかった。

 なお、4年後のロサンゼルス五輪では、アメリカ軍のグレナダ侵攻を理由に、東側諸国が報復として五輪出場をボイコットした。

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