【ミラノオリンピック】フィギュア日本女子は転換点に突入 中井亜美、島田麻央......「ポスト坂本花織」の最有力は (3ページ目)
【島田麻央が真価を見せる時】
しかし、ポスト坂本の座に一番近いのは中井と同じ17歳、島田麻央かもしれない。全日本選手権で4年連続の表彰台に立って、過去2年は坂本に次ぐ2位だった。今回の五輪に出場できなかった理由は、年齢制限で誕生日がわずかに遅かったから。7月1日時点で17歳が出場規定で、島田は10月生まれ、中井は4月生まれだった。
島田はトリプルアクセルだけでなく、4回転ジャンプも武器にする。スピンひとつとっても回転速度が速く、滑りに爆発力を感じさせる。全日本ジュニア選手権5連覇、世界ジュニア選手権3連覇で、ジュニア年代では中井も含めて敵なしだった。不条理な年齢制限に見舞われたが、来シーズンからシニアで国際経験を積むことでいよいよ真価を見せる。
また、島田とジュニアで戦った16歳の岡万佑子も急成長している。昨年の全日本はトリプルアクセル成功で6位へ躍進した。また、岡田芽依は15歳でジュニアGPファイナルを3位、全日本は14位で、将来性は十分。中井もうかうかとはできない"新世代の台頭"が、これから4年間であるだろう。
ミラノ・コルティナ五輪は日本女子フィギュアスケートの転換点となる。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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