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【ミラノオリンピック】フィギュア日本女子は転換点に突入 中井亜美、島田麻央......「ポスト坂本花織」の最有力は (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

【日本女子を引っ張る逸材たち】

 次に、今回の五輪で4位に入った千葉百音(20歳)も、中井と並ぶポスト坂本時代の旗手と目される。SP、フリーどちらも4位と安定感のあるスケーティングを見せ、それは彼女が研鑽を積んだ技術のたまものだろう。本人も自身の課題を「全エレメンツを最強に」と明かしたように、今後、大技に挑むよりも精巧さやダイナミックさを高めることになるのではないか。

「ショートもフリーも、オリンピックの舞台で落ち着いて演技ができました。こんなにも幸せなんだなって感謝しながら。この先のスケートでも生きてくるだろう、すばらしい経験だったなと思います」

 フリー後、千葉はそう言っていたが、3月の世界選手権もすでに視野に入れていた。五輪の経験がさっそく生かされるか。彼女はその挑戦をまた4年間、丹念に繰り返していくだろう。

 そして、今回の五輪で最後まで出場枠を争った渡辺倫果(23歳)は現役続行を決め、新たに岡山・倉敷に拠点を移し、捲土重来を期す。世界で6選手だけのGPファイナルに出場し、全日本選手権でSP、フリーで計3本のトリプルアクセルを着氷させた実力は本物。かつて同門だった中井とトリプルアクセルを切磋琢磨した"姉"の再出発は注目だ。

 今年1月、四大陸選手権で優勝した青木祐奈(24歳)は連続ジャンプのセカンドのループが武器で、その表現力は屈指。指先まで神経が通い、音を拾う身体の反応に優れ、スケーティング基礎力が非常に高い。表現者としての名声を誇る高橋大輔のアイスショー『滑走屋』のキャストに選ばれたのも納得で、彼女の演技からは美しさや楽しさを感じられる。

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