坂本花織は大号泣で「体内の水分が枯れそう」 GPファイナルで直面した、緊張をコントロールする難しさ (2ページ目)
【いよいよ五輪出場をかけた全日本へ】
今回は、17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)が総合2位で日本勢トップ。他にも若手が続々と出てきている現在の競り合う状況について、坂本はこう話した。
「自分がシニア1年目の時にはそのシーズンで最後という選手はほとんどいなかったけど、一番上にはミス・パーフェクトと言われる宮原知子ちゃんがいて、彼女にどうやったら近づけるだろうと思って勢いよくやっていました。そこから年月が経って自分もスランプがあったり、周りの選手たちが徐々に変わっていくなかでも上のほうにいられた。
でも2023年に4回転やトリプルアクセルを跳ぶジュニアの島田麻央ちゃんと全日本で戦った時は、『強烈やな、この子』という感じで、一緒に戦ったら絶対にやばいなと思いました。今は日本のシニア選手でファイナルに4〜5人進出するほどレベルが上がり、切磋琢磨できるライバルがたくさんいる。(現役生活の)最後の最後にこういう経験ができるのは、自分にとっても日本女子にとってもすごくいいことだなって思います」
そして3回目の五輪代表を目指して臨む全日本選手権に向けて、坂本は「今回の日本人上位2人に入れたのはホッとしましたが、ミラノ・コルティナ五輪代表が正式に決まるのは全日本なので、そこでは北京五輪の時と同様に一発内定で、1分でも1秒でも早く安心できるように優勝して終わりたい」と強い口調で言った。
12月19日に始まる全日本選手権まで「自分を厳しく追い込んでいきたい」と言う坂本。GPファイナルの悔しい思いを、自身の闘志を盛り上げるきっかけにしていく。
著者プロフィール
折山淑美 (おりやま・としみ)
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。
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