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村上佳菜子「五輪はすごく怖い試合だと思った」 天真爛漫なフィギュアスケーターを襲った「圧迫感」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【大学卒業とともに現役引退】

 しかし、翌月の世界選手権はSP、フリーともジャンプの回転不足を多発して10位と思いは届かず、ソチ五輪の悔しさを晴らした浅田の優勝を賞賛するだけで終わった。

 ソチ五輪までは同門で育った浅田やベテランの鈴木のなかで、どちらかと言えば妹分的な立ち位置でのびのびと取り組み、日本女子の主軸としての役割を果たしていた村上。だが、浅田や鈴木が先に現役引退し、日本女子を引っ張るべき役割を担わなくてはならないようになってからは苦労をした。

 2014−2015シーズンは、GPシリーズ中国大会で3位になったがGPファイナル進出を逃す。全日本選手権はシニア2年目の宮原やシニアデビューの本郷理華、ジュニアの樋口新葉らに遅れを取って5位に終わった。

 5年連続で世界選手権代表になったものの、フリーで崩れ、2位の宮原や6位の本郷に及ばない7位。翌シーズンも思うような結果は出せず、2016年全日本選手権8位を最後に、中京大学卒業とともに競技引退を表明した。

 それでも村上の天真爛漫な笑顔は、フィギュアスケートの歴史に強い印象を残した。

終わり

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<プロフィール>
村上佳菜子 むらかみ・かなこ/1994年、愛知県生まれ。2009年ジュニアGPファイナル、2010年世界ジュニア選手権を優勝し、ジュニア時代から好成績を収める。シニアデビュー1年目の2010−2011シーズンには、GPシリーズ・NHK杯で3位、スケートアメリカで優勝。2014年四大陸選手権を優勝し、同年のソチ五輪に出場して総合12位。2017年に引退後は、プロフィギュアスケーターや解説者、タレントして活躍している。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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