三原舞依、五輪代表逃す。ジャンプミスの原因は「アクセル前でフェンスに寄ってしまった」 (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【「あっと言う間」の4年間、そしてその次へ】

 2019年夏からは体調不良で1シーズンをまるまる休養し、昨年10月から競技に復帰した三原。最初に五輪を目指した2018年平昌五輪シーズンからの4年間を、「すごくいろんなことがあって大変でしたが、あっと言う間に過ぎた感じ」と振り返る。

 しかし五輪を狙った今季、体調は徐々に戻ってきてハードな練習ができるようになったという実感もある。そして、イタリア杯では「もっともっとスピードを出して力強く滑れるように練習をしていきたいです。演技をまとめられて安定するようになったのは進歩したところだと思います。これからGOE加点や演技構成点をもっと上げていけば230点台も取れると思う。練習を毎日頑張りたいです」とさらなる進化を求める強い気持ちを口にしていた。

 全日本の演技後、「帰ったらしっかり反省会をしたいです」と話した三原。北京五輪出場は逃したが、さらなる夢を追い求める気持ちはまだまだ燃え盛っている。彼女の、しなやかさのなかにも強靭さを秘める滑りの進化を楽しみにしたい。

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