2020.03.17

坂本花織、「4回転への挑戦」が強さを取り戻すきっかけになる

  • 辛 仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

Never give up! 
日本フィギュアスケート2019-2020総集編(2)

 カナダのモントリオールで開催予定だった世界フィギュアスケート選手権が、新型コロナウイルスの影響で中止になり、2019-2020シーズンが終了。今季も氷上で熱戦を繰り広げた日本人スケーターたちの活躍を振り返る。

 今シーズン、思い描いた結果を残すことができなかった坂本花織。そんな状況でも彼女が4回転にチャレンジした理由とは――。
自分と向き合うことが多いシーズンだった坂本花織 オリンピアンとしての自負を持って臨んだ昨季の全日本女王、坂本花織はシニア3年目の今季、スランプに陥って、もがき苦しんだ。

 2018年の全日本選手権で初優勝を遂げて自信が生まれ、翌19年からの目標を「全試合で表彰台に乗る」と大きく掲げた。だが、その宣言どおりの結果をつかむことができず、昨季の四大陸選手権は4位、世界選手権も5位に終わり、表彰台を逃した。

 昨年4月に大学生になって心機一転の今オフは、環境が変化したなかで気持ちを切り替えて、新たなシーズンに向かって練習を積んできたつもりだった。だが、どこかに甘さがあったのか、心と体のバランスを整えきれないままシーズンに入った。