羽生結弦に不安の色はなし。「少しずつでも、いい方向へ」 (3ページ目)
羽生はとくに不安の色を浮かべることもなく、冷静にそう話す。演技後には、ジャンプを見てくれているジスラン・ブリアンコーチと、「ちょっと構成を変えてもいいかな」と話しあったという。練習で跳べても試合で跳べていなければ意味がなく、不安要素をこのまま引きずるわけにはいかないからだ。
ジャンプの種類に関しては、新たに入れることを検討していると話した4回転ループだけではなく、4回転ルッツや4回転フリップも練習をしているため、選択肢は多く、不安はない。
「ジャンプ構成ではなく、順番を変えるという方法もあります。少しずつでも、いい方向へ動くきっかけを作らなければいけないと思います」
そう話す羽生の表情に余裕の色が浮かんでいたのは、自信を持ってシーズンに臨めている証だ。
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