2018.12.31

日本男子フィギュア・ジュニア勢で羽生結弦に迫る選手は出てくるか?

  • 折山淑美●取材・文 Text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 2018年の全日本選手権で髙橋大輔が2位になったことからもわかるように、男子フィギュアスケートは、羽生結弦、そして宇野昌磨を脅かす次の世代がなかなか台頭してきていない。そんななか、11月の全日本ジュニアで熾烈な優勝争いをしたジュニア勢の成長が、全日本では注目ポイントのひとつになっていた。

 その期待どおり、ショートプログラム(SP)は新たな可能性を見せる戦いの場となった。その一番手となったのは、今季ジュニアグランプリ(GP)ファイナルに日本ジュニア勢で唯一の出場を果たし、フリーで4回転トーループを決めて銅メダルを獲得していた島田高志郎だった。

全日本選手権で5位に入った島田高志郎 2年前から拠点をスイスに移してステファン・ランビエールコーチの指導を受けている島田は、冒頭のトリプルアクセルを1.17点の加点をもらう出来で決める。その後も3回転フリップと3回転ルッツ+3回転トーループを1.29点と1.52点もらうジャンプにし、80.46点を獲得。髙橋大輔に次ぐ3位につけた。島田の技術点は髙橋を上回る44.22点だった。

「去年(2017年)ケガをした時にジュニアのみんなの結果を見ていたけど、トリプルアクセルは難しいジャンプではなくて必要なジャンプと認識させられました。それが、今季はトリプルアクセルが得点源になっている理由だと思います。ファイナルの後は追い込んでやってきたわけではないですが、それでもこの結果を出せたので今後へ向けての自信になりました」(島田)