2017.02.22

浅田真央の師・佐藤信夫コーチに学ぶ
スピン。「誰でもできて、難しい」

  • 辛仁夏●構成 text by Synn Yinha  岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu

連載・佐藤信夫コーチの「教え、教えられ」(5)

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 選手として、そして指導者として長年にわたり日本のフィギュアスケート界を牽引し、国際スケート連盟の殿堂入りも果たしている佐藤信夫氏。コーチ歴50年。75歳になった現在も、毎日リンクに立ち、浅田真央らトップ選手から幅広い年齢の愛好者まで、フィギュアスケートを教え続けている。

 その佐藤コーチが、華やかに回るスピンという技について、一からひも解いてくれた。


1942年1月3日生まれ。現役時代は全日本選手権10連覇、60年スコーバレー五輪、64年インスブルック五輪に出場。その後コーチとなり、荒川静香、安藤美姫、村主章枝、小塚崇彦らを指導。現在、浅田真央のコーチを務める フィギュアスケートにとって、スピンという技はひとつの華です。

 フィギュアスケートを見る楽しみとは何か。答えは人それぞれですが、決まった時間内に音楽を振り当てて、その音楽をどう解釈して、どういう風に表現するかということは、やはり大きな要素だと思うのです。音が速くなっているときに、それに合わせてスピンをすれば、見ているほうは「ああ、いいプログラムだね」と思います。音楽を表現できたり、人の目をパッと切り替えたり、スピンにはいろいろな役目があると言えるのではないでしょうか。

 スピンの話をする前に、フィギュアスケートにとって必要不可欠な道具であるスケート靴について触れておこうと思います。フィギュアスケートの技は、スケート靴の進化を抜きには語れないからです。