羽生結弦に迫るチェン、チャン、宇野...。
四大陸選手権はフリーがカギ

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi 能登 直●写真 photo by Noto Sunao

 来年の平昌五輪のプレイベントとして、2月16日から韓国の江陵で開催されるフィギュアスケート四大陸選手権。男子は3月末に行なわれる世界選手権の前哨戦ともいえる大会になりそうだ。

4年ぶりの四大陸選手権出場となる優勝候補の筆頭、羽生結弦4年ぶりの四大陸選手権出場となる優勝候補の筆頭、羽生結弦 出場予定選手の顔ぶれを見ると、日本からは12月のGPファイナルで4連覇を達成した羽生結弦と、GPファイナルで2年連続3位となるなど、シニアで確実に進化する姿を見せている宇野昌磨が出場。それに対してアメリカからはGPファイナル2位のネイサン・チェンが、カナダからは世界選手権3連覇(2011~2013)の実績を持ち、今季もGPファイナル進出を果たしているパトリック・チャンが参戦する。また、今季の前半戦は調子を上げきれずにいたが、上記4人の戦いに割り込んできてもおかしくない力を持つ中国のボーヤン・ジンとハン・ヤンも、エントリーリストに名前を連ねている。

 デニス・テン(カザフスタン)は欠場することになったが、「それ以外の世界の強豪は?」と考えると、世界選手権連覇中(2015~2016)のハビエル・フェルナンデス(スペイン)の名前が挙がるくらい。まさしく世界トップの戦いが、まずは江陵のリンクで行なわれることになる。

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